着物の寸法について知ろう
いくらサイズはアバウトでいいとはいえ、ある程度のサイズチェックはやはり必要。
着物の短い身丈をカバーする方法
一つずつ説明していきますね。
(ちなみに男性の着物にはないので、男性は着物サイズは自分の身長にぴったり合わせる必要があります。)
でも、ご安心を。おはしょりの長さと腰紐の場所(=折る場所)を着る時に調整すれば身丈がそれより小さくても大丈夫なのです。
(例えば、私は身長167cmですが、身丈157~8cmもあれば余裕です。)
着物の桁を稼ぐテクニック
次は「②桁」です。
手首のぐりぐりがちょうど隠れているのが一番綺麗な長さで、それ以下だとちょっとつんつるてん感がでちゃう場所。
ここはおはしょりほど大きい調整はできないのですが、それでもこうすると少し長さを稼ぐことができます。
華やかな色や柄のものなんかだと、組み合わせ次第でとてもおしゃれに仕上がりますし、色無地なんかだと印象がかなり変わります。
ただ、どちらかというと大正ロマン風の着方で、正統的な白半襟やフォーマルよりの着物にはあまりそぐわない着方でもあるので、これで何とかなる着物かどうかはそのあたりも念頭に入れて判断してみてくださいね。
中古着物は身丈より桁より幅をチェックする
最後に「③前幅+おくみ幅」。
腰から下の部分ですが、巻きスカートの前部分と考えるとわかりやすいかな?幅がないとすぐにはだけて足が見えてしまうでしょう?あれと同じです。
ここは着方では調整できない部分なので、この二つの幅を足した長さで自分の体がちゃんと覆われているか、をチェックします。でも長すぎても足が開かず動きにくいので、大きければいいという訳でもないんですよね。
判断の目安はこんな感じ。
襟から伸びる縫い目が右足の太腿あたりにあると思います。この線がちょうど太ももの真ん中あたりと通るようならOK。
それより大幅に右にくるようなら長いし、真ん中にまで届かないようなら、重なる部分が少なくてすぐにはだけちゃう可能性が大きいです。
着物のサイズを自分で簡単にチェックする方法
最後に、自分でチェックするときの上手なサイズ感のイメージ方法をお教えしましょう。
洋服に例えるなら、「①身丈」は着丈というかスカート丈。あんまり短すぎると、足首が見える=スカートに例えると、膝やら脛やらが見えちゃって恥ずかしいという感じ。とはいえ、おはしょりの幅がなさすぎると腰紐が見えちゃう。
「②裄」は男性のジャケットの袖丈。手首のぐりぐりが見えるのはジャケットの袖丈が短くて下のシャツが見えすぎちゃうのと同じイメージです。
半襟での調整も限界があるので、着たいんだけど短いなと思ったら、着物の雰囲気によりますがロンググローブやアームカバーなどでおしゃれにカバーするのもありがと思います。
これを書いた人★
洋服で飲みに行くと「あれ着物じゃないの?」といわれてしまう普段着物研究家。
沖縄独特の茶道「琉球茶道ぶくぶく茶」 の東京分室主催。
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