着物の格問題に悩んだら

 

「これを着ても大丈夫?」悩む’格’問題

たまに、友人の結婚式に手持ちの着物を着たいけど、この組み合わせで大丈夫か、というお問い合わせをいただきます。
最近は、だいぶ自由度が増えた気もしますが、やはりフォーマルなシーンにおける「格問題」は気にする方はまだ多いのだなと感じています。

私も以前から書いていますが、やはり”正装としてのフォーマル”として着るのであれば、ルール通りの方がよいことは事実です。
結婚式などは様々な背景や年齢の方がいらっしゃるものですし、そのような場では、そもそもルールを守ることが寿ぐ心遣いでもあるからです。

そうはいっても、すべてのケースに対応できるような数を持っていない方も多いでしょう。自分好みの普段着などはさておき、フォーマル用のものはお母様や親戚から譲られたものしかない、という方もいらっしゃると思います。

そんなとき、どう考えたらいいか、いつも私がお答えしていることをお話ししますね。

着物の格問題に悩んだら、この3つを押さえよう!

 

ポイント①:見た目で違和感がないかどうか確認

よく聞かれるのは、この着物は付け下げか訪問着か、フォーマルな場で着ていいのか、ということです。そんな時、私は見た目ではっきりわからなければ、堂々と着てしまっていいのでは、とお話ししています。

着物の種類の大きな違いは、柄の向きです。小紋は柄が一方向に付けられるので、柄に上下がある場合に上向きと下向きができてしまいます。反面、付け下げや訪問着は、柄が全て上を向いています。さらに訪問着は絵羽模様といって、一枚の絵のように身頃から袖まで柄が繋がっている点に違いがあります。袖や衿の縫い目をまたがずに柄が独立しているものは付け下げ、縫い目をまたいで柄が続くものは訪問着と覚えておくとよいでしょう。

通常、小紋はカジュアルと位置付けられています。訪問着と付け下げだと、訪問着の方が格上ですが、付け下げも主賓などでなければ十分結婚式や茶会など正式な場でも通用します。
小紋とはっきりわかるものはやっぱり避けた方が無難ですが、それ以外であればあまり気にする必要はないと思います。

柄を気にする方も多いですが、特におめでたい柄は通年着ても問題ないものが多いです。例えば、以下のような柄はすべて通年OKな柄です。

四君子

鴛鴦
御所車

熨斗
短冊
貝合わせ

鳳凰

亀甲

唐草・唐花

迷うようなら、例えば桜の着物のように、季節感のある植物一つだけのものを避け、花束のようにいろいろなモチーフが組み合わせられているものにすればほぼ大丈夫だと思います。

ポイント②:袋帯にする


着物より重要なポイントが帯です。フォーマルな場においては、金、銀箔が入った格調高い袋帯を締めれば、大体の場合なんとかなります。
結び方もお太鼓が無難です。

名古屋帯や半幅帯は避けた方がいいでしょう。金、銀箔が入っていれば名古屋帯でもよさそうに感じますが、名古屋帯を使ってお太鼓を結ぶと、長さが足りず一重太鼓になってしまいます。袋帯を使った二重太鼓とは一目瞭然で違いがわかるので、「帯は袋帯を使う」、これは守った方が安心です。

参考までに帯揚げや帯締めも、できるだけ上品な淡い色合いのものにすると、よりフォーマル感を出せるので試してみてください。

ポイント③:金糸銀糸などが使われているものを優先する

帯のところでも書きましたが、金、銀箔が入っているものは基本的にフォーマル用です。(もちろん、カジュアルに使っていけないわけではありません。)

手持ちの着物、帯や小物がいくつかあって、どれにしようかなと悩んだら「金糸や銀糸が使われている」「金箔や銀箔が入っている」ものを選ぶといいと思います。

本当に正式な場所であれば、例えば真夏に袷着物などは暑苦しく見えて避けたいですし、素材なども季節に合わせたいですが、現代は結婚式くらいだとそこまで求められないケースも多いと思います。
フォーマルな着物や帯はなかなか普段使う機会がありません。ぜひたくさん使ってあげてください。

 

これを書いた人★

洋服で飲みに行くと「あれ着物じゃないの?」といわれてしまう普段着物研究家。
ランナーでもあり、ランニングウェアと着物があれば基本の生活ができてしまう人。
沖縄独特の茶道「琉球茶道ぶくぶく茶」 の東京分室主催。
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