着物のサイズを自分でチェックする方法。


着物の寸法について知ろう


いくらサイズはアバウトでいいとはいえ、ある程度のサイズチェックはやはり必要。
それに親子だと、比較的体形やサイズ感が似ていることが多いのですが、おばあちゃんの着物などは注意が必要。なぜなら、二世代くらい違うと、そもそも身体の大きさが現代人と全然違ったりするから。

というわけで、まずは着物の各寸法について。


まず覚えるべきところは三つです。「①身丈(背から)」、そして次に「②裄」と「③前幅+おくみ幅」です。他にも色々ありますが、それは着物を仕立てる時に覚えればよし、今はこの三つでOKです。

着物の短い身丈をカバーする方法


一つずつ説明していきますね。
まずは「①身丈」から。

女性の着物がある程度アバウトなサイズで大丈夫なのは、おはしょりがあるからです。帯の下に出ている部分、腰のあたりで一度折って、長さを調節するところです。
(ちなみに男性の着物にはないので、男性は着物サイズは自分の身長にぴったり合わせる必要があります。)

だいたい帯の下に見えるところが5~10cm弱が一番綺麗なので、帯に入れ込む分を含めてだいたい30cmを身丈にプラス。これが、着物の丈は身丈+30cm(頭の分)=身長と同じ長さが必要、と言われるゆえんです。

確かにこれだけ身丈があれば綺麗に着付けもしやすいのは間違いないのですが、特に最近の若い方は背が高い人が多く、古着だとそうそううまくはいきません。

でも、ご安心を。おはしょりの長さと腰紐の場所(=折る場所)を着る時に調整すれば身丈がそれより小さくても大丈夫なのです。
(例えば、私は身長167cmですが、身丈157~8cmもあれば余裕です。)

理屈はこうです。

普通は腰紐はだいたいウェストよりちょっと下あたりで締めます。が、身丈が足りない場合はこれを腰骨あたりの部分にまで下げます。そうするとこうなります。


そうです、それだけ必要な幅が減るのです。

こう考えると、頭の部分がだいたい30cmとして、身長-30cm+おはしょり分20cmもあればいいわけです。私だったら158cmあれば充分なのが判っていただけますよね。

注意点は、帯の下に入るおはしょりの部分がほぼなくなるので、着崩れしやすくなることと、おはしょり部分が浮きやすくなること。
着つける時にできる限り平らにならすことを意識して、最初は鏡を見かけた都度、自分の着姿をチェックするといいと思います。


着物の桁を稼ぐテクニック 


次は「②桁」です。
首の後ろの骨から、手のぐりぐりが隠れるところまでの長さを指します。

手首のぐりぐりがちょうど隠れているのが一番綺麗な長さで、それ以下だとちょっとつんつるてん感がでちゃう場所。
ここはおはしょりほど大きい調整はできないのですが、それでもこうすると少し長さを稼ぐことができます。


そう、半幅を少し多めに出して着るんです。
華やかな色や柄のものなんかだと、組み合わせ次第でとてもおしゃれに仕上がりますし、色無地なんかだと印象がかなり変わります。
ただ、どちらかというと大正ロマン風の着方で、正統的な白半襟やフォーマルよりの着物にはあまりそぐわない着方でもあるので、これで何とかなる着物かどうかはそのあたりも念頭に入れて判断してみてくださいね。

中古着物は身丈より桁より幅をチェックする


最後に「③前幅+おくみ幅」。
腰から下の部分ですが、巻きスカートの前部分と考えるとわかりやすいかな?幅がないとすぐにはだけて足が見えてしまうでしょう?あれと同じです。

ここは着方では調整できない部分なので、この二つの幅を足した長さで自分の体がちゃんと覆われているか、をチェックします。でも長すぎても足が開かず動きにくいので、大きければいいという訳でもないんですよね。

判断の目安はこんな感じ。


襟から伸びる縫い目が右足の太腿あたりにあると思います。この線がちょうど太ももの真ん中あたりと通るようならOK。
それより大幅に右にくるようなら長いし、真ん中にまで届かないようなら、重なる部分が少なくてすぐにはだけちゃう可能性が大きいです。

着物のサイズを自分で簡単にチェックする方法 


最後に、自分でチェックするときの上手なサイズ感のイメージ方法をお教えしましょう。

洋服に例えるなら、「①身丈」は着丈というかスカート丈。あんまり短すぎると、足首が見える=スカートに例えると、膝やら脛やらが見えちゃって恥ずかしいという感じ。とはいえ、おはしょりの幅がなさすぎると腰紐が見えちゃう。

「②裄」は男性のジャケットの袖丈。手首のぐりぐりが見えるのはジャケットの袖丈が短くて下のシャツが見えすぎちゃうのと同じイメージです。
半襟での調整も限界があるので、着たいんだけど短いなと思ったら、着物の雰囲気によりますがロンググローブやアームカバーなどでおしゃれにカバーするのもありがと思います。


「③前幅+おくみ幅」は、上にも書きましたが、巻きスカートの前の部分。ここが短いとすぐにはだけちゃう(=足が見えちゃう)。
つまり気をつけないととってもセクシーになってしまうので、動きには注意が必要ですし、あまりにぱっくりいっちゃいそうなら、最初からやめておいた方がいいでしょう。

可能であれば後ろ側の長さがヒップの幅に足りるかもチェックすれば、ぱつんぱつん感がなくなるのでさらに完璧ですが、前幅とおくみ幅があうようなら9割は充分なはずなので(前の持ち主がものすごい出っ尻でない限り(笑))、さらっと見る程度で大丈夫です。

こんなイメージを念頭にサイズのチェックしてみると、「これは着れそう」と自分で判断しやすいと思います。
是非やってみてくださいね。


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沖縄独特の茶道「琉球茶道ぶくぶく茶」 の東京分室主催。
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着物はタンスじゃなくて、クローゼットにしまおう。

 

着物の収納どうしてる?


着物、どこにしまってますか?

なんとなく着物は着物用の箪笥にしまうもの、と思っているという方も多いと思います。
でも、それだと億劫ではありませんか?
着物着ようかな、とふと思いついても、あれどこにあったっけ?とか、あれこれ考えているとなんとなく面倒になってしまって結局着ない、このパターンとにかくすごく多く見かけます。


普段着物が叶う、着物の収納方法


私は普段着物は洋服と同じ場所に同じようにしまっています。
こうすると何を着ようかな~、という時に、デニム?ワンピース?あ、あの着物にしよう!とすんなり選択肢に入ってきます。




こんな感じ。

着物部分だけだとこんな風です。


着物って、たたんじゃえば四角くぺったんこになるから、実は整理も片付けもしやすいんですよ。

我が家は狭い洋室をウォークインクローゼットの替わりにしているのでこんな風に棚にむき出しですが、着物はむしろきっちりたたむことが容易な衣服ですから、普通に引き出しなどに収納しても大丈夫。着物用箪笥がなかったら普通にしまえばいいんです。毎日開け閉めする場所なら、そこまで湿気を気にする必要はありません。


気をつけるべきは畳みシワをつけないようにすることくらい。いざ着よう!という時に変なシワが付いていると困りますものね。だからあんまりぎゅうぎゅうにしまわないのがベスト。


着物をハンガーにかけるのもあり!

そういう意味ではいっそたたんだままハンガーにかけるのもありです。


こんな感じ。
意外とコンパクトになるのでおすすめの方法。


着付け用の小物はかごなどにまとめておくと便利


そして着付けの為の小物や下着なんかは、カゴなどにまとめておくと移動もしやすいし色々便利。



以前書いた「着たきりすずめセット」を、こんな風にまとめてクローゼットに置いておけば、断然普段着物を着るのが楽になります。
 
ポイントは着物、帯、小物全部を同じ場所に収納しておくこと。

慣れてくれば、私みたいに、むしろ考えるのが面倒だから着物にしちゃえ!っていう風にきっとなりますよ。だって私がそうだから(笑)



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これだけあれば普段着物は着れる!「着たきりすずめセット」を作ろう。


着物を着るために必要な一式とは


着物を着るにはなにがいるのでしょう。
ざっと挙げてみましょうか。

①着物

②肌襦袢+裾除け

③長襦袢

④半襟(長襦袢につける)

⑤腰紐(長襦袢用、着物用)

⑥伊達締め(長襦袢用、着物用)

⑦足袋

⑧帯

⑨下駄、もしくは草履

これに加えて、帯が名古屋帯や袋帯の場合は

⑩帯締め

⑪帯揚げ

⑫帯枕(お太鼓結びをする場合のみ)

⑬帯を結ぶためなど着付け用の紐(2~3本)

なんかも必要になってきます。

このブログを見ている方だと浴衣は経験済み、という人も多いようなので、それをベースに考えるとして、この中で多分一番用途的にわかりにくいのは、浴衣にはない存在である③の長襦袢かな?

着物は着るたびに洗いません。そのため、都度洗わない着物をあまり汚さずに快適に着続ける為のものが襦袢。専用下着のような存在です。そのため本来は着物とセットで仕立てるのが望ましいとされています。
袖丈や桁があっていれば、動いている時に襦袢が着物からこんにちわ、なんていう事故が起こりにくいからです。

とはいえ、新しく仕立てるのでもなければ、ありものでなかなかそれって難しいですよね。
でもサイズの違う襦袢で綺麗に着るにはむしろちょっとテクニックがいりますから、初心者にはちょっとハードルが高め。
それに肌襦袢に襦袢に着物、と順番に着つければ当然それなりに時間がかかるわけで慣れないとやっぱり面倒くさい。普段着物はもっと気楽にさくっと着たいですよね。

業務用グッズを上手に使おう


というわけで、私のお勧めは業務用の筒袖の長襦袢、もしくは半襦袢です。

半襦袢の場合は+裾除けにして、どちらも肌襦袢無しで直接着ます。
最初は半襦袢の方が、特に胸元が着崩れたときに直すのが楽なので、半襦袢+裾除けの組み合わせをお勧めします。

写真のように筒状の袖なので、袖のあたりはちょっとさびしいのは事実ですが、のぞきこまない限りわかりませんし、着物の桁や袖丈を気にしないでどんな着物にも使えます。業務用だと洗うのも簡単なので、洋服感覚で着るには強い味方です。

筒袖でないタイプ(うそつきなど)もありますけど、昔の着物は身長によって袖の長さが違ったりするので、現在の袖丈(48cm)や桁の設定ではあわない場合も多いです。一枚で済ませるなら筒袖の方が割り切って着れるのでおすすめです。


問題は半襟ですが、これも使い勝手のよいものを縫いついておけばいちいちつけ替えなくてもOK.。洗濯機で洗える物も多いので、そのまま一緒に洗えば手間もかかりません。(ただし絹ではなくポリ素材に限ります。)

最初から白い半襟がついている場合もありますが、濃い色の方が汚れも目立たないので、その上からかわいい好きなものをつけちゃうといいですよ。
安く手軽に済ませるには100均の手ぬぐいもおすすめ。適当に折るなり切るなりしてつければお手軽だし楽しいですよね。針と糸が面倒なら、安全ピンを使っても大丈夫。(後ろから見えないようにw)


足袋は柄や色物がおすすめ


後は足袋かな。一番ポピュラーな白足袋でもいいんですが、汚れやすいし、普段着物にはちょっとフォーマルっぽさが出ちゃう。それに下駄などだと雰囲気が合わないこともあるので、私のお勧めはプリントや色ものなどです。例えばこんなのですね。

冬だったらこういうべっちんの足袋も暖かいしレトロ可愛くておすすめ。


白足袋がナチュラルストッキングなら、これは着物版万能黒タイツ(笑)
この手を数枚持っていれば、下駄などでカジュアルおしゃれに収まります。結構派手でもかわいいです。
あ、時々足袋カバーを足袋替わりにしている人をお見かけしますが、個人的にはお勧めしません。理由は簡単、滑りやすいから。

安いしストレッチで袋状で靴下っぽいから一見履きやすそうなんですけどね、これ本当に滑るんです。ただでさえ慣れていない下駄や草履をはきこなさないといけないのですから、最初は足裏がついてる普通の足袋をお勧めします。


帯は半幅帯一択です!


で、帯は半幅帯がいいですね。
浴衣の延長で結べるし、帯揚げ帯締めが要りませんし。
ただ、半幅帯はカジュアルになりがちなので、もし手持ちの着物がかなりのフォーマル系なら名古屋帯などの方が無難です。


草履より下駄の方がカジュアルに使える


履物は下駄がおすすめ。浴衣を着る人なら持っているのでは?

ものにもよりますが、だいたいのイメージだと下駄がスニーカーで、草履がパンプスの感じ。この辺りは帯と同じで着物のランクにもよっては草履の方がしっくりくるので、手持ちをチェックして追加で買うかなどは考えてみましょう。


決定版!これが「着たきりすずめセット」だ!

< と、いうわけで、私のお勧めする「普段着物スタートとりあえずリスト」はこちら↓


①着物

②業務用半襦袢+裾除け

③半襟用の可愛い布や手ぬぐい

④腰紐(襦袢用、着物用、帯の仮紐用3本あればOK)

⑥伊達締め(長襦袢用、着物用)

⑦足袋

⑧半幅帯

⑨下駄


まずは、ちゃちゃっと着て出かけられるセットをひとつ、作りましょう。
着たきりすずめだって全然問題ありません。(そもそも毎日は着ないでしょ?(笑))

何も考えずに着られる、名付けて「着たきりすずめセット」がひとつあれば、普段着物が断然身近になります。
まずは着て出かけるハードルをうんと下げる。いつでもスタンバイOKなら、後は簡単です。


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勝負は襦袢から始まっている。

襦袢とは

着物(長着)の下に着るものを指します。 ポルトガル語の「ジバゥン(gibão)」からきた単語で、大きく肌襦袢と襦袢に分けられます。肌襦袢は肌の上に直接着る下着を指し、一般的に襦袢といえば、その上に着る襦袢を意味します。

着物は直線、身体は曲線


着物は全て直線で構成されています。着姿も直線。
そのため、シワはどうしても汚く見えてしまいます。襟元から何から緩みなくぴしっと直線になってる、それが恰好よく見える秘訣です。

でも、人の体は曲線でできていますよね。
そのまま着物を巻き付けても、直線にはなりません。
折り目をきちんと作りながら、まっすぐ身体に沿わせていく。
つまり、着物を着るっていうのは、折り紙のようなものなんです。

瓶を風呂敷で包んだことありますか?
もしくは丸いものとか。あれです。
とはいえ、実際にやってみると難しいのもまた事実。
そこで秘密兵器をお教えしましょう。襦袢です。


着物を恰好よく着るためのキモは襦袢


私は着物を着始めたとき、襦袢は単なる下着だと思ってました。
まだまだ着付けの便利グッズなどに頼っていた頃でしたから、襦袢を着ているように見えるつけ襟などを発見して、これでいーじゃん、なんて気軽に思ってました。

でも、手軽なはずなのに、なんだかむしろ手間がかかるんです。
するっと着物が馴染んでくれなくて、あちこち何度も直して。
なんでかしら、とずっと思ってました。

今ならわかります。
襦袢がきれいに形作られていれば、着物はそれに沿わせていくだけできれいに形になります。
別に二部式でも、肌着との件用タイプでも問題ありません。
ちゃんと襟芯を入れて形作っておけば、襟元もきれいに決まります。つけ襟だけではむしろ技術が必要。
つまりはそういうことだったのです。

騙されたと思って、襦袢をきちんと着てから着付けしてみてください。


女性ならわかる、補正下着の威力。
格段に楽ちんにきれいな着姿になります。着崩れもしなくなります。

高い襦袢である必要はありません。形さえ整えば業務用でもOK。
でも、最初はつけ襟などできれいに着るということはむしろ難しいことをまずは覚えてください。


カラフルな襦袢も楽しい



正絹の襦袢は洗濯機で洗えないしちょっと手間はかかりますが、いろんな柄が選べて気分もあがるので好き。
お気に入りの着物地で作っても気分があがります。


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帯はベルトじゃありません。


帯の格とは

着物(長着)と同様に帯にも格があります。一般的により長くより幅のあるものが格が高いとされます。また素材によっても変わり、金糸や銀糸の有無、織り方や文様などでそれぞれ判断されます。一般的に染め帯よりも織の帯の方が格が高いとされます。

帯で着物をおさえてない?


浴衣に多いのですが、よく見かけるのが、たぶん帯をベルトかなにかと勘違いしてるだろうなっていう着方です。
全体で見ると完全にXラインになっているので、すぐわかります。

何度も繰り返しているのでいい加減耳タコかもしれませんが(笑)
着物は直線が美しい衣装です。
身体のラインがわかる着方は恰好悪いです。


帯は飾り!と思うべき


でも、そうしないと浴衣がとまらないから着れないじゃない、という方。
そもそもそれ、間違ってます。
浴衣を体に巻き付けて固定するのは腰紐と伊達締めの役割です。
むしろ帯はそれらを隠すもの、飾りと思っているくらいでちょうどいいんです。
着物を紐類で抑えると、曲線の人間の体に沿わすわけなので、どうしても若干Xラインになってしまいます。それをカバーして直線に見せるために巻くのがある意味正しい帯の使い方。
そう思っていれば間違いないです。

以前、腰紐を使用する意味が分からずに捨ててしまったという人がいましたが(笑)、着物は腰紐でしっかり固定。胸元は伊達締めでちゃんと抑える。
帯はその上に巻く飾り。(人によってはバッグかポケットの場合も(笑) 私も携帯とか色々入れてますw)
そうすれば格段に着崩れしなくなります。



着物は寸胴が美しい



お手本。帯で浴衣を押さえつけてないのがわかりますか?
こんなイメージです。帯で締め付けるとXラインになっちゃうのです。

浴衣が着崩れている人を見るたびに、ああまた帯をベルトと勘違いしている人がいる、ついそう思ってしまう私。ごめんなさい。



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問答無用な下剋上ルール。

着物の格とは

着物の格付けとは、柄の置き方や素材などにより、身に着けるシチュエーションが決められていることをいいます。一般的に「礼装」と「礼装以外」に分かれており、フォーマルな場面であればあるほど、ルールを守ることが求められます。
 

着物一枚だけなら、カジュアルなものがいい


一枚買うならどんな着物がいいですか?、とよく聞かれます。

たぶん一般的なお店などで訊くと、色無地や江戸小紋などをお勧めされるのではないかと思います。
理由は帯によって、お茶会などのフォーマルからお食事会くらいまではカバー可能なこと。
私のような普段着物な人にとっては、そのレベルはむしろフォーマル寄りすぎて帯に短したすきに長し、意見はまるで違ってくるのですが、まあそこは置いといて。

これらを薦められる理由はもうひとつあって、そのポイントが「紋」。家紋の「紋」です。
これは私が常々お話ししている「和服」の方のルールなので細かい説明はここでは差し控えますが、無地に近いタイプの着物にこの「紋」をつけると、アーラ不思議、あっという間に格があがるという下剋上なルールがこの世界にはあるのです。
それも一つ紋、三つ紋、五つ紋、と数が増えるごとに格が上がっていくという出世魚みたいな仕組みです。



着物の格を決めるカラクリ


着物の値段というのは、例外もありますが、基本的にどれだけ手間がかかったか、という部分で決まります。つまり人件費というか手間賃。
そう考えると色無地というのはある意味友禅などの絵羽もの(絵が描かれているもの)に比べればお手軽ということになります。
そんな色無地がフォーマルの世界で大きな顔をしているのには、こんなカラクリがあったわけです。
 
ちなみにこれって武士の裃に因を発していたりもするのですが、こういう歴史的な事例をアレンジしたルールは結構多いです。


羽織はフォーマルよりのジャケットと思えばいい


昭和の生まれのおばあちゃん、お母さん世代の方は一枚は黒い羽織をお持ちのはずです。
入学式や卒業式などでそういう姿を見たことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか?

これも似たような話なのですが、黒羽織を羽織ればカジュアル寄りの着物でも、一気にフォーマルになるというルールが流行り、昭和のある時期に一大ブームを巻き起こしました。
今はあまり見かけなくなってしまったルールですが、いうなればTシャツ&ジーンズにジャケットを羽織るようなものでしょうか?
 
ちなみにこれは深川芸者から因を発しているので、比較的新しいルールです。



他にも戦時中、訪問着の制作が困難だった時期に、それに代わる付け下げという”訪問着お手軽版”みたいな着物も登場し、今ではそれはカジュアル版訪問着のような形で定着していたり、逆にうん百万するような大島の着物もお茶会には不可、など、意外とご都合主義というかなんちゃってなとルールが和服の世界には実はたくさんあります。
それだけ時代時代に即して、柔軟に変化を経てきたということなのです。


そう考えれば、今の時代の着物は、また今の私たちのルールでいい、そんな風には思えないでしょうか。一式そろえるなんて、着物にはまってからでいいと思う(笑)
洋服だって、ブラックフォーマルとかまず最初に全部揃えませんよね?


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サイズなんて実はそんなにあわなくてもいい。

着物の正しいサイズとは?

まずはざっとしたサイズで着てみましょう。


もちろんある程度のサイズ的な見極めは必要ですが、スタンダードな和服のサイズ感よりも実際には結構な幅がある、というのが私の実感です。


参考までに、現代では身丈=身長の長さが標準サイズだと言われていますが、私はそこからマイナス15cmくらいの長さがあれば普通に着ています。
お仕立てなんて慣れてから、それでOKですよ。

 

サイズもフレキシブルな衣装、着物


素敵な民族衣装は多くありますが、着物の利便性の高さは世界一です。
たためばほぼぺったんこの布。季節の終わりには洗い張り(ほどいて一枚の布に戻して洗うこと)して、夏は単に、秋には袷(裏地付きの仕立て)に、そして冬の前にはまた綿を入れて仕立て直せばたった一枚の着物が一年中着られる。
一枚の着物をこれだけ季節にあわせて変化させられる衣装なんてありません。

なんてすばらしい。ビバ!着物!!



江戸時代の庶民は古着が普通だった



現代のデパートの発祥である大丸や三越、松坂屋などは、江戸時代に開店した大規模呉服店であることはご存知の方も多いでしょう。
時代劇などでも、新しい着物を仕立てようと、お店の番頭さんや丁稚さんが持ってくる反物を広げてあれこれ品定めする商家の女将さんやお嬢さんなど出てきますが、これは一部のお金持ちの世界の話で、一般的な庶民はこういった店で着物を作ることはまずありませんでした。

一部のお金持ちが新調した着物が古くなると、古着の仲買人が買いつけ、「古着屋」の店頭に並べられたり、地方へと流れていきます。古着は恥ずかしいものでもなく、庶民の日常の衣服は全て古着屋で賄われるのが普通でした。
当然、着物の仕立ては仕立てた人によって身丈も袖丈も決められますから、古着屋で買った着物のサイズがぴったりあうこともなかったのは自明の理。
サイズではなく着方でコントロールしていたのです。それが可能なのが着物という衣装なのですね。

そう考えると、おさがりの着物でも全然着れるよね、って思えませんか?



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浴衣で品のある女性になるために。



浴衣とは

 浴衣とは、和服の一種で夏に着る薄手の長着のこと。素材は綿や麻が多く、通常襦袢などを下に着ずに素肌に着ます。「湯帷子(ゆかたびら)」がなまったもので、古くは蒸し風呂に入浴する際に着用する衣装のとして用いられていました。

 

正しい浴衣の着付けとは

浴衣姿が決まらない、と悩んでいるなら、まずは襟元です。

襟元が緩いと、美しく見えません。自分の着姿の襟元がゆるゆるになってしまっていないか確認してみてください。

浴衣で胸元が崩れないテクニック


割とよく見かけるのが、深いV字になっていて着ているうちにずるずる空いてきてしまうケース。
これ、着方が悪いのもあるんですが、一番の理由は洋服の感覚で前をあわせているから。
重心が前に来ちゃってるんです。
流行りの襟抜シャツの要領で襟は後ろに引く感じで、前は浅いVになるように意識してみてください。
あわせるときは左右のおっぱいを包むような気分で、浅いV字を作る感じで。できるだけ首のあたりの肌も隠してください。

やってみればわかりますが、襟を深いVにあわせると、簡単に広がってしまいます。
人差し指一本ですっとあわせた真ん中で指を下げてみてください。襟の向きが縦になっているのでほとんど抵抗なく下に動かすことができます。
逆に浅いVにすると、襟が横向きになるのでそう簡単には開きません。




着物の色気は肌よりチラリズム


江戸時代の女性の色気は、襟元ではなく、うなじや足首といったチラリズムで感じさせるものでした。むしろ露出が多いと下品に見えがち、それが着物という衣装です。
冒頭の浮世絵の花魁などを見ても、着物を何枚も重ねて襟元などもきっちりしてあまり肌を見せていないのがわかります。


ちなみに襟を後ろに抜くのも花魁の大きく膨らんだ髪形で襟に油がつかないように抜き始めたのが始まりな。

けして色気をだすためではないんです(笑)



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帯は色々、まずは使うものだけ覚えよう。

 

帯の種類とは

帯の種類は幅と長さで分類されており、主に袋帯、名古屋帯、半幅帯に分けられます。 袋帯は幅31.2cm、長さ4.3~4.5cm、名古屋帯は幅30.4cm、長さ3.6~3.8m、半幅帯は幅約17cm、長さ3.6~4mが平均的です。一般的に幅が広く、長さがあるほど格が上がります。
 
 

帯の種類なんて覚えなくていい


帯には色々な種類があります。
よく聞く名称だと、浴衣に使う半幅帯、カジュアルで出番の多い名古屋帯、フォーマル用の袋帯あたりでしょうか?

でも普段着物なら、半幅帯とせいぜい名古屋帯くらい覚えておけばOKです。
だって毎日そんなにあれこれ凝った結び方、しませんから。

 

最初は「軽い帯」だった袋帯


もともと帯はどちらの面にも織物を使った丸帯というものがメインでした。
今でも和装の花嫁の帯などに使われることもあります。
でも、だらり帯結びの頃であればそれでもよかったのでしょうが、帯結びをするようになるとそれではどうも重すぎて具合が悪い、というわけで。

片方を薄い布地に変えたものが登場しました。それが袋帯。
そしてそれをさらに半分の幅にしたものが半幅帯になったのです。


江戸時代には存在しなかった名古屋帯


あれ、名古屋帯が抜けましたね。
ちなみに、なぜこれだけ地名がついてるか、疑問に思ったことはありませんか?


大正時代は女性がだいぶ活動的になってきた頃。
そう、あのはいからさんの時代です。
そんな大正末期にもっと手軽に結びやすい帯をと、名古屋女学校(現在名古屋女子大学)の創始者越原春が考えた新型帯がそもそもの始まり。
名古屋の松坂屋が大々的に売り出し、結びやすいためにあっという間に全国的に広まりました。発祥と売り出したお店の双方が名古屋に関連していたため、いつしか名古屋帯と呼ばれるようになったのです。
名古屋帯は袋帯に比べて長さが短く、胴に巻く手と呼ばれる部分が半分に折りたたんで縫い付けてあります(縫われていないものもあります)。長さも袋帯に比べて短く仕立てられています。
固い帯地を自力で折って胴に巻くより格段にやりやすく、長さも短いので扱いやすい。

ついでにいえば、当初のお太鼓は袋帯だったのでお太鼓部分が二重になりますが、名古屋帯が広まってからは長さの都合で一重太鼓という結び方にアレンジされ、それも新たに広まりました。
今では着付けの入門編と言われる名古屋帯+お太鼓結び、は、実は近代の発明品だったのです。



左の二枚が名古屋帯、右の二枚が袋帯。
幅が半分になってる部分があるの、わかりますか?

 

まずは半幅帯から


もともとの袋帯は今ではすっかりフォーマル的なイメージになりました。でも、頂き物帯の中で圧倒的に多いのがこの二種類でもあり、初心者にはちょっとハードルが高かったりします。

まずは判別ができるくらいでOK。素敵だなと思うものは先々に使うことにして、手持ちとしてとりあえずざっくりなにがあるか把握しておけば大丈夫です。

お太鼓結びができなくても、浴衣に使う半幅帯なら何とかなるという人も多いでしょう。半幅帯は着物でも使えます。
手持ちの中からまずは半幅帯を一本、探してみましょう。


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お太鼓結びはできないのが普通。


帯とは

着物(長着)の上から腰に巻いて結ぶ細長い布のことです。半幅帯や名古屋帯、袋帯など、種類や格式もさまざまで、主に長さと幅で分類されるケースが多いです。結び方も多くありますが、お太鼓結びを定番とする認識が一般的です。
 

着物生活の最初の関門「帯結び」とは


「浴衣はなんとか着れるけど、着物の帯結びができないからなー。」
そういうお悩み、よく聞きます。

そんなみんなの敵(?)帯結び。
ほとんどの方がまずイメージする帯結びといえば、上にも書いたように「お太鼓結び」でしょう。





こういうのね。(綿の単帯なので、もう一つ形がふわふわしてるけど(汗))

着付けを習いに行っても、自己流で奮闘しても、まず覚えましょう、なのはこれでしょう。
実はなぜこれなのか、という理由はまた別にあるのですが、とりあえず今それは置いといて、この結び方が現代の帯結びのスタンダードなのは間違いないところです。



お太鼓結びは単なるトレンドだった


実はこの帯結び、みんながみんなできなかった、もっと言えば知らなかった時代の方が着物の歴史的な期間でいえば長いんですよ。
というのは、このお太鼓結びって、ものすごく新しい、最新技術を使ったモードスタイルだったからなんです。

お太鼓結びは、約200年前、亀戸天神の橋が再建落成されたとき、渡り初めに呼ばれた深川の芸者たちがその太鼓橋に似せて結んだ全く斬新な帯結びが、広く一般にも流行ったところからきています。

もともと昔々は帯はただの紐でしたし、前で結んでいました。室町時代に平ぐけ帯に(半纏などを着る際に結ぶ幅の狭い帯、男性物の帯をイメージするとわかりやすいかな?)、そこからさらに幅が広くなるのは江戸時代に入ってからのこと。装飾品として凝りだしてからです。


そこからもしばらくは帯の結びはだらり帯、いわゆるだらっと垂らした形が主流。現代でいえば、芸者さんや舞妓さんの帯結びの形と言えばわかるでしょうか。だらーっと帯が垂れ下がってますよね、あれです。




その頃はで前や後ろどちらでも結んでいたようですが、だんだん生活の邪魔になるので帯を後ろで結ぶ方が多くなり、例えば大奥などでは「立矢結び」という斜めに大きなリボンのような形や、武家の奥方は今の浴衣の帯のような「文庫結び」をするようになりました。


帯はベルトではなく飾りだと思えばいい


着付けをする方でないと少しわかりにくいと思いますが、お太鼓結びは帯揚げというスカーフみたいなもの、そして紐のような帯締め、そして枕という固いクッションみたいな道具がなければ結べません。

今では帯結びだけでなく、着物の着付けには道具が必須みたいな感覚が普通ですが、つまり帯揚げや帯締めを使って帯を結ぶようになったのはせいぜい200年くらいのこと。
道具がなければそれなりの結び方をすればいいわけで、お太鼓結びができなければ、着物が着れないわけではないのです(笑)

 

結ばない帯結びだってOK

最近は結ばない帯結びなんていうのもあります。
洋服用のコルセット風ベルトでもいいんです。

帯結びができるに越したことはないけれど、まずはもっと気楽に考えてみてはどうでしょうか。


これを書いた人★

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